墨付けと手きざみ
米松の梁を墨付けに従って手きざみを行っている様子です。職人さんらしい、ノミで仕口を彫っている姿はかっこいいですね。
手きざみ作業の様子
ホゾ付けなどの作業機械も目に入りますが、最後はご覧のように手作業で仕上げます。
墨付けに従って仕口や継ぎ手を刻んでいきますが、墨さしで描かれた墨一本を残して刻むかどうか、これは棟梁が判断します。
プレカットでは、この段階の大工仕事はありませんが、手きざみだからこそできる繊細かつ豪快な大工職人の技と仕事があるのです。
伝統道具 釿
大工職人の伝統道具で「釿(ちょうな)」と言います。
丸太を削り仕口を合わせる作業を行っています。大きな道具ですが、使用には繊細な感覚が必要とされている扱いが難しい職人の道具です。
伝統的な組み方「込み栓」
こちらは仕口のモデルです。左側に突き出ているのが「ホゾ」。木材が交差して、木に刺さっている棒のような木で固定するのを「込み栓」と言います。
古民家の伝統構法では、金物を使用せず、栓によって固定しているのが特徴です。
大工職人の技
こちらは、大工職人の技が発揮されている新築の蔵の施工事例です。
勾配天井にすることで空間を広げ、丸太梁が現わしになっていることがわかります。
丸太梁を存分に楽しむ為のつくり方となっています。
また、天井まで棚を造作しており、天井・壁・床には無垢板を張っているというこだわりよう。